金沢市宝町で女子専用学生寮をして今年で11年目にあります。寮母の住田早智です。
今年卒業される方は4名、その最初の方が9日に退館されました。
お別れの日、みんなの好きなチョコレートをもって、挨拶に来てくれました。
心なしか泣きそうな、寂しさをこらえての挨拶。
「貴方が悲しい顔をすると,私も泣きたくなるのよ。」そんな私の心の声が聞こえたのか、
最後は大きな声で笑って「さよなら」言ってくれました。
4年前、まだあどけなさの残ったお嬢さん、
自分の体くらいの大きなキャリーケースを携えて「ピンポーン」と鳴らしてきたのが
つい昨日のようです。まるで一晩寝たら4年が過ぎたようで
浦島太郎になった錯覚。
「早いね」「あっという間でした」「素敵なお嬢さんになったね」「え~、そんな~」
「いつもありがとうございました」
そうそう、熱を出して休日外来に連れて行ってあげたこともあったね。
コロナかと思って、PCR検査も立ち会ったね。陰性がわかると一緒によろこんだね。
髪を染めて見せに来てくれたね。
バイト先まで買い物に行ったよ。
思い出が多すぎて、涙が出そうなので、今日はこの辺でおしまいと致しましょう。
最後に一言「住んでくれてありがとう。」
そして、この仕事をしていて私はホント幸せです。